
ふるるさん
息子は現在中学二年生。昨年九月から現在に至るまで
完全不登校です。
ここまで聞くと、絶望的な状況だと思われるかもしれません。しかし不思議なことに、我が家は家族全員、家で笑ってるんです。不登校という出来事が降りかかる前より、仲が良いのです。なぜこんな不思議なことが起こったのだろう?振り返って考えてみました。
不登校初期のころ、「どうしてうちの子が…・」「私の育て方が悪かったから」と現実と向き合えず、自分を責めてばかりいました。
自分だけでなく、息子に辛い思いをさせた同級生たちを恨んで、ちゃんと対応してくれなかった学校を恨んで、原因を突き止めようと必死でした。
しかし諦めざるをえませんでした。本人に聞いても、聞くたびに違う答えが出てくる。これの繰り返しだったのです。
途方に暮れ、ネットで色々と調べているうちに、元不登校でも大人になって元気に過ごしている人たちの事に目が向き始めました。
どうしたらそうなれるんだろう?共通点を探してみると、お母さんの対応のような気がしてきたのです。皆共通して不登校を問題視していない。それってどういうことなの
か?初めは意味が分かりませんでした。どうしても学校に行かないことを問題じゃないと思えないのです。
そして落ち込んで落ち込んで、生きている意味が見出せなくなったのですが、そんな時「どうせなら好きなこと全部やってみよう」と考えが変わり、今まで息子に向いていた思考が自分に向いたんです。そこからは好きなことに時間もお金も使う。自分のために生きることに専念しました。
長いこと子供を最優先していて、ずっと息子に向いていた思考や目線が逸れて、それが私に向くことがいい影響となりました。
自分を大切にすることが出来て、視野も広がり許容範囲も広がった。息子だけを見ていると、失敗しないように、学校に戻せるように見張ることばかりになっていたけど、自分のやりたいことを許せると、息子の不登校も「逃げ」ではなく「選択」もしくは「自己主張」のように思え、結果的に「不登校を問題視しない」という事が可能になりました。
そして家族全員にも「見張らない」「好きに生きていいよ」そんな気持ちで過ごすことで、楽しく笑顔で暮らすことが出来ています。
家が楽しければ最悪な未来は防げると思う。いつか不登校だったことを笑い飛ばせる日は来ると思っています。