21世紀教育研究所 ブログ
不登校を克服したお母様の体験記

「心配より信頼」。通信制を 選んだ娘の未来を応援。

Y.Fさん

“まさか我が子が…こんな事、何かの間違いであって欲しい”、苦しみのどん底で毎日そう思って泣いていたのが2年前。先が見えず、暗闇で目隠しをして手探りで歩いているような日々でした。

中1の3学期、五月雨登校~カウンセリングだけ受けていた4ヶ月間。苦しい環境を避けた事が近道だったのでしょうか。中2の7月、「部活に行きたい!」と意欲が見えました。部活に行き始めたとは言え、やはり以前のように活動できた訳でなく、スランプもあり、好きな事ですが頑張れない日もありました。
私自身も今までの自分を責めたりネガティブな気持ちで過ごしていました。

そんな状態でしたが、時間が経つにつれ、少しずつ現状を受け止める事ができるようになってきました。
そのように変化したのは、やはり周囲の人達の支えがたくさんあったからだと思います。
担任の先生、スクールカウンセラー、市の支援センターの相談員の方々、ネットでのサイトや経験者の方々のブログ、メルマガ、友達、そして家族、多くの信頼できる人達の力を借り、何とか前を向き始める事ができました。

そんな時、自分の心に響く言葉をいくつか見つけました。「心配より信頼」「今はずっと続かない」「何か意味がある」「何とかなる」「正しさより楽しさ」繰り返し繰り返し自分に言い聞かせているうちに、自然とこの言葉の1つ1つが心の中に宿っていったように思います。

娘は勉強が嫌いではない、と言っています。ただ学校の授業に対して魅力を感じない、雑音が多く集中できない、時間が余る為にストレスになる、等から疲れていきました。
勉強する意欲はあるので、塾には通っていました。塾の授業は、更にトップ高受験クラスも加えたところ、その授業は魅力があり、積極的に受けていました。
テストは、トップ高受験の偏差値をキープして、合格判定も満足していました。でも…授業に出ない為、内申点が上がらず、ここから葛藤でした。その結果、色々と検索しながら自分に合う道を探し始めました。
全日制を受験するのか、方向転換するのか、3年の初めには意思が固まり、通信制に行きたい!とハッキリ決める事ができました。ここまでくるのが本当に苦しかったです。

同時進行で部活をやっていましたが、これが娘の居場所でした。部活があったので、先輩、仲間、後輩、指導員の先生とのコミュニケーションが活力となりました。
だんだん、この子は、“ただ逃げてるのではない、自分を見つめ直しながら、自分にできることを精一杯やっている”、と思えてきました。
これに気づくには、やはり時間もかかり、タイミングもある!と気づきました。
『手のかかる私を育ててくれてありがとう、感謝してもしきれない』卒業の時、娘から貰った手紙の中に書いてあった言葉です。そして、『高校に行ったら留学したい、行かせて欲しい』、とあり、今後の事について意欲的な気持ちがわかり、涙が溢れてしまいました。

この経験は、決して無駄ではなく、意味のある事だったのだ、と今、感じています。娘の成長は勿論、私自身も
成長できたのではないかと思います。
娘には、これからの人生、「自分らしく」生きて欲しい、と願っています。

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