21世紀教育研究所 ブログ
不登校を克服したお母様の体験記

お互いに無理しない程度にやっていきましょうね。

ペンネーム こにたんさん

長男の不登校は、中1の夏休みのお盆明けの部活から始まりました。部活に行こうとすると頭痛がするようになり、微熱とダルさも出てきてしまいました。2学期が始まっても長男の体調は変わらず、ずっとお休みしていました。かかりつけの小児科から大きな病院の小児科を紹介され受診しました。結果は「体は元気だけど、精神的に疲れている。しばらく好きなことをやっていれば大丈夫でしょう」とのことでした。
「私の育て方が悪かったのか?」「夫婦関係が影響している?」「何がダメだったのか?」「これからどうしたら良いのか」頭の中はパニック状態でした。
毎日ネットで不登校関連の記事を見て、我が家と似ている状況を探したり、不登校関連の本を買って読んだりしていました。
そんな中で「母親のインナーチャイルドを癒すことが大切」と本に書かれていて、その著者の方のやっているカウンセリングを受けることにしました。そこで、「まずはお母さんが幸せになりましょう!」と言われ、頑張りすぎてしまう自分から、幸せを感じられる自分になるように、考え方を変える努力をしました。
他にもネットで検索して、夫婦で不登校問題解決のセミナーに参加したこともあります。
そうしているうちに、中1の時は週1回担任の先生が家庭訪問してくださっていましたが、中2になったら毎日昼休みや放課後に担任の先生に会いに行けるようになりました。
その頃になると、だいぶ生活リズムも整ってきました。夕飯の準備も少しですが手伝ってくれたり、食器を拭いてくれたりと、自分から進んで動いてくれるようになりました。
弟も不登校だったので、兄弟仲良くカードゲームをしたり、カードを買いに3人で出掛けたりするようになりました。またジグソーパズルにも夢中になり、黙々とやって過ごしていました。
それでも頭痛は相変わらず続いていました。病院に月に1回行って、担当の先生と話をする。それだけでしたが、担当の先生が上手に進路や勉強のこと、先生の中学時代のことや生活について話してくださり、私はとても助けられました。
勉強は全然やりませんでしたが、私は子ども二人が元気に笑顔で過ごしているならそれで十分と思い、何も言いませんでした。主人も特に何も言わずに見守ってくれたのが幸いでした。
中2の9月にあった職場体験には、担任の先生の配慮もあり、親友の子と二人だけの班にしてくださり参加することが出来ました。それをキッカケに、中2の1月にあった校外学習にも、先生方と一緒に参加することが出来ました。先生と一緒に写真を撮ったり、先生と二人だけで歩いたりと、楽しい思い出が出来ました。
高校受験については、私が中2の6月に通信制高校の合同説明会に家族に内緒で参加して、「こういう進路も良いかも!」と思っていました。
いよいよ中3になり、最初の頃は昼休みに担任の先生に会いに行っていましたが、担任の先生の提案で朝に会いに行くことになりました。
中3になると、今まで勉強していなかった長男も、受験を意識してか少しずつ無理のない程度に自分から勉強を始めました。すると定期テストと実力テストの全てのテストを別室ですが受けることが出来ました。勉強が中1の2学期から全然していなかった長男なので、「受けただけでスゴいね!」「頑張ったね!」と励まし、長男も受けられただけで自信になったようでした。6月からは、主人が夜に勉強を教えるようになりました。志望校決定に向けて、高校見学も2学期から行くようになり、長男の意思を尊重して第一志望校を決定しました。受験前には、志望校の過去問を繰り返しやって、とても頑張っていました。受験当日も落ち着いていて、無事に志望校に受かることが出来ました。
現在長男は、楽しそうに高校に通って、部活も頑張っています。
今現在、お子さんの不登校で悩んでおられる方は、「幸せな母親になりましょう!」って言われても、「はぁ~っ」てなりますよね。でも、日常のふとした瞬間、空の青さだったり、道端に咲いている花だったり、少しでも自分の心が和む物を意識して探してみて欲しいです。私も子供たちだけでなく主人までが週末に引きこもりになった地獄のような時期もありました。でも、家から一歩外に出て散歩したりと気分転換すると、少しだけ元気になったんです。
まだ小6の次男が不登校ですが、次男を信じて見守っていこうと思います。独りで悩まずに、誰か信頼出来る方に相談でも愚痴でも聞いてもらって、お互いに無理しない程度にやっていきましょうね。

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